AIブログで記事を増やせば稼げるとは限りません。私の場合、約30万円のAIブログシステムを約6か月使い、健康・美容ジャンルで約150記事を作りましたが、収益はほとんどありませんでした。
システムは、SEOキーワード、タイトル、見出し、本文まで提案し、記事本文は約3分で生成できました。記事数を増やす速度は上がりました。
一方、テーマを決める一次情報、読者が知りたい答え、内容の正確さ、記事に合う広告までは、自動でそろいませんでした。約8,000字に設定した記事で、同じような内容が二度入ることもありました。
この記事では、AIブログで約150記事作るまでに何をして、なぜ私の場合は稼げなかったのかを、数字と作業内容から振り返ります。
結果:6か月で約150記事、収益はほぼなし
最初に結果をまとめます。
- システムとサポートの費用:約30万円
- 運営期間:約6か月
- 記事数:約150記事
- ジャンル:健康・美容
- AIによる本文生成:約3分
- 1記事のテーマ調査:約1~30分
- 入力と生成後の確認:約5~10分
- 記事の文字数設定:約8,000字
- 収益:ほとんどなし

「150記事も書いた」という数字だけを見ると、大きな作業をやり切ったように見えます。実際、記事を公開し続けたことは事実です。
しかし、記事数は増えても、「誰の、どの悩みを、私のどの経験で解決するか」は明確になっていませんでした。
AIブログシステムに約30万円を支払いました
このシステムには、利用料とサポートを合わせて約30万円を支払いました。
ブログはWordPressを使い、テーマはCocoonでした。noteも利用しました。
私はブログ初心者で、SEOキーワード、記事構成、タイトルを自分で一から考えることに不安がありました。その作業をAIが助けてくれる点に魅力を感じました。
約3分で記事ができるなら、本業を続けながらでも記事数を増やせると思いました。
最初は、テーマを約30個考えられました
健康・美容をジャンルに選び、最初は記事のテーマを自分で考えました。
約30記事分までは、何を書くかを出せたと記憶しています。
しかし、記事を増やすうちにテーマが思いつかなくなりました。健康・美容は広い分野ですが、私自身の仕事や長年の経験と直接結びついたジャンルではありません。
読者像を決めず、「健康に関する記事」「美容に関する記事」を増やしていたため、似たテーマも多くなりました。
テーマ不足後は、他サイトの見出しを入力しました
テーマが思いつかなくなると、検索で他のサイトを見ました。
そして、他サイトのタイトルや見出しを、そのままAIシステムへ入力することもありました。
AIが文章を生成し直しても、記事の出発点は他のサイトにあるため、私にしか書けない情報は増えません。
自分の体験、実際に試した結果、独自の写真、比較データなどを追加せず、既にある見出しから文章を広げていました。
今振り返ると、テーマ不足は「記事数を増やすべき」という問題ではなく、ブログで誰に何を伝えるかが決まっていないという問題でした。
約3分で本文が完成しました
システムでは、テーマを入力すると、SEOキーワード、タイトル、見出しなどの候補が出ました。必要な項目を選び、補足を入力すると、本文が約3分で生成されました。
1記事当たりの作業時間は、おおよそ次のとおりです。
- テーマを探す:約1~30分
- タイトルや見出しなどを入力する:約5~10分
- AIが本文を生成する:約3分
- 生成後の文章を確認する:約5~10分程度
生成だけなら速いです。しかし、テーマ探し、事実確認、読者に合う修正、広告選定まで含めると、記事は3分で完成したとは言えません。
約8,000字でも、内容が増えたとは限りませんでした
私は記事の長さを約8,000字に設定していました。
長い記事のほうが情報量が多く、検索でも評価されるのではないかと考えたためです。
ところが、生成された記事では、同じような説明が二度入ることがありました。文字数は増えても、新しい答えが増えているとは限りません。
たとえば導入で説明した内容が後半でも繰り返されたり、見出しは違っても結論がほぼ同じだったりしました。
私は、誤字や大きな不自然さを確認する程度で、重複する段落を削り、体験や根拠を追加する編集までは十分にできていませんでした。
サポートからは、記事数を増やすよう言われました
収益がほとんど出ないため、サポートへ相談しました。
記事を「ブラッシュアップする」ような説明がありましたが、私が受け取った意味は、既存記事を深く修正するより、記事数を増やすというものでした。
多くの記事を書けば内容も良くなる、という趣旨の回答だったと記憶しています。正確な言葉を録音していたわけではないため、会話をそのまま引用はしません。
私はその助言に従い、約150記事まで増やしました。

記事数が増えても、読者、検索意図、一次情報、記事ごとの目的を見直さなければ、同じ作り方が繰り返されます。
記事に合う広告商品も分かりませんでした
ブログ収益を考えるなら、記事を読んだ人の悩みに合う商品やサービスを紹介する必要があります。
しかしサポートからは、ASPの一覧は案内されても、「この読者のこの悩みには、この広告を検討する」という具体的な組み合わせまでは示されませんでした。
私自身も、記事を書くことを優先し、広告商品から逆算して読者とテーマを決めていませんでした。
記事が読まれても、次に何をしてほしいのかが分からなければ、収益にはつながりにくくなります。
収益がほとんどなかった原因を一つに断定はできません。ただ、記事数以外の設計が不足していたことは、今なら分かります。
その後、システムへアクセスできなくなりました
後に、このAIシステムは利用できなくなりました。
運営会社の代表者が亡くなったためだと聞きましたが、私は公的な情報で確認していません。そのため、理由は事実として断定できません。
分かっているのは、自分が使っていたシステムへアクセスできなくなったことです。
外部システムに記事作成を依存するなら、生成した文章、画像、キーワード、操作手順を、自分の管理する場所にも保存しておく必要があります。
GoogleはAI使用そのものより、価値と目的を見ています
Google検索セントラルは、生成AIがテーマ調査やオリジナルコンテンツの構造化に役立つ一方、ユーザーへの価値を加えず大量のページを生成すると、スパムポリシーに違反する可能性があると案内しています。
参考:Google検索セントラル「ウェブサイトで生成AIによるコンテンツを使用するためのGoogle検索のガイダンス」
また、ユーザーを第一に考えたコンテンツについて、独自の情報、調査、分析、実体験があるか、読者が目的を達成できるだけの情報を得られるかを自己評価するよう示しています。
参考:Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」
AIを使ったこと自体が、私のブログが稼げなかった理由だとは考えていません。
AIで記事を作る目的が、「読者の役に立つため」ではなく、「とにかく記事数を増やすため」になっていたことが問題でした。
150記事を作って分かった5つの不足
私のブログに不足していたのは、次の5点です。
読者を一人に絞ること
健康・美容に興味がある人、だけでは広すぎました。年齢、悩み、状況を具体的に決める必要がありました。
自分にしかない一次情報
実際に使ったもの、失敗したこと、数字、写真などを入れず、一般的な説明が中心でした。
検索した人への明確な答え
キーワードは出ても、その言葉で検索した人が最初に知りたい答えを、自分で確認していませんでした。
生成後の編集
重複、事実、読みやすさを確認し、不要な段落を削り、足りない根拠を加える工程が不足していました。
記事と広告のつながり
何を紹介する記事か、その広告が読者の悩みに合うかを設計していませんでした。
今のブログでは、AIの前に一次情報を置きます
現在のこのブログでは、先に私の経験を整理しています。
契約した時期、広告からLINEと電話へ進んだ流れ、支払額、実際の作業、報酬、解約、返金など、本人にしか確認できない情報を集めます。
そのあとで、検索キーワードと読者の疑問を調べ、AIを構成整理や文章化の補助に使います。
記事を速く作ることより、読者が「自分と同じ状況だ」と判断できる具体性を優先します。
まとめ:150記事より、1記事に何を加えたか
私は約30万円のAIブログシステムを約6か月使い、約150記事を作りました。本文は約3分で生成できましたが、収益はほとんどありませんでした。
テーマが不足すると他サイトのタイトルや見出しを入力し、約8,000字の記事で同じ内容が繰り返されても、十分に編集できていませんでした。
AIブログで稼げないとき、記事数だけを見るのではなく、読者、検索意図、一次情報、事実確認、記事と広告のつながりを見直す必要があります。
AIは記事作成を速くできます。しかし、読者にとっての価値を自動で保証してくれるものではありません。
次の記事では、「AIなら3分で記事が完成する」という速さの内側で、実際に何分かかり、どこを人が確認する必要があったのかを詳しく紹介します。
