副業の解約や返金を考え始めたら、事業者とのやり取りを消す前に、契約書、広告、LINE、振込記録を保存し、できるだけ早く消費生活センターなどへ相談することが大切です。
私は2026年1月、SNSで広告を送る副業のサポートに約550万円を支払いました。会社から提供される予定だった広告による報酬は、一度も発生しませんでした。
作業を始めて約1か月後に問い合わせ、その約1週間後に解約を申し出ました。最終的に返金されたのは約70万円で、差し引き約480万円の負担が残りました。
この記事では、契約、作業、問い合わせ、解約、返金までに実際に起きたことを時系列で整理します。金額は分かりやすいように概算で記載しています。特定の事業者を法的に評価する記事ではないため、事業者名は伏せています。
支払いと返金の結果を先にまとめます
私の結果は、次のとおりです。
- 副業サポートへ支払った金額:約550万円
- 解約後に返金された金額:約70万円
- 差し引きで残った負担:約480万円
- 会社が用意する広告による報酬:0円

ASPのセルフバックで1万円以上を発生させる作業はしました。しかし、電話で説明を受けた「会社が用意する広告をDMで送り、売上や契約につながれば広告料が入る」という仕事からの報酬はありませんでした。
返金が一部あったことは事実です。ただし、契約額の大半が戻ったわけではありません。
契約金は借入をして支払いました
副業サポートには1から10までのコースがありました。私はコース4のつもりでしたが、2回目の電話を終えたときにはコース10を契約していました。
手元のお金では足りなかったため、消費者金融から借り入れました。そして、説明を受けた契約先とは別の会社名義の口座へ振り込みました。
「副業の収入が入れば返済できる」「最上位のコースならサポートも手厚いだろう」と考えていたためです。
コースが変わった電話の経緯は、副業サポートの高額契約|コース4のつもりがコース10になった体験に詳しく書いています。
契約後は、まず登録とフォロワー集めをしました
契約後に始めた主な作業は、次のようなものでした。
- WordPressのアカウントを作る
- A8.netに登録する
- Instagramのアカウントを作る
- セルフバックで1万円以上を発生させる
- 相互フォローを使ってフォロワーを500人まで増やす
- DMを送る
説明では、会社側が送る広告を用意することになっていました。私は、その広告をフォロワーへDMで送り、商品購入や契約につながると広告料が入ると理解していました。
ところが、作業を進めても会社から広告素材は届きませんでした。
約1か月たっても、送る広告が届きませんでした
フォロワー集めとDM送信を続け、約1か月がたちました。
その間、予定していた広告報酬は0円でした。借入の返済は始まるため、私は不安になりました。
契約前は、副業収入から返済できるという見通しを持っていました。しかし、実際には収入より先に返済日が来ました。
サポートへ、広告はいつ届くのか、収入はどうなるのかを問い合わせました。返ってきたのは、「これからです」「もっとフォロワーを増やしてください」という趣旨の回答でした。
また、返済について尋ねた際には、1か月分に相当する金額だけが振り込まれたと記憶しています。詳しい名目や金額は、ここでは断定しません。
それでも、翌月以降の返済を続けられる見通しは立ちませんでした。
問い合わせから約1週間後、解約を申し出ました
私は、問い合わせから約1週間後に解約を申し出ました。
理由は、最初に理解していた仕事と、実際にしている作業が違うと感じたためです。
私が期待していたのは、会社から広告を受け取り、それをDMで送り、成果につなげる仕事でした。実際には、登録、セルフバック、フォロワー集め、反応のほとんどないDM送信を続け、肝心の広告は届きませんでした。
「もう少し続ければ届くかもしれない」という気持ちはありました。しかし、借入の返済は待ってくれません。
ここで初めて、今後得られるかもしれない収入ではなく、すでに支払った金額と毎月の返済を見て判断しました。

返金されたのは約70万円でした
解約を申し出たあと、約70万円が返金されました。
約550万円を支払っていたため、単純に差し引くと約480万円が残ります。返金があっても、借入そのものがなくなるわけではありませんでした。
私は契約時、収入で返済する未来を考えていました。解約時には、収入がない状態で返済する現実に変わっていました。
正確な解約日や、返金までに何日かかったかは記憶だけで断定できません。そのため、この記事では分かっている順序と概算金額に限定しています。
解約前後の記録は消さずに残す
私の手元には、LINEのやり取り、契約書、振込履歴が残っています。
副業の解約や返金について相談するときは、気持ちだけでなく、「いつ、どこで、何を説明され、何を支払ったか」を示せる資料が必要になります。
国民生活センターは、契約書、広告や購入画面のスクリーンショット、事業者とのやり取り、契約に至った経緯を整理して相談するよう案内しています。
保存しておきたいものは、次のとおりです。
- 広告と申込み画面のスクリーンショット
- LINE、メール、チャットのやり取り
- 電話した日時、相手、説明内容のメモ
- 契約書、利用規約、コース表
- 振込明細、借入明細、カード明細
- 実際に行った作業と報酬の記録
- 解約を申し出た日時と回答
削除やブロックをする前に、相手のアカウント名、送受信日時、前後の会話が分かる形で保存します。
返金できるかは、早めに公的窓口へ確認する
国民生活センターの副業サポートに関するFAQでは、電話勧誘で契約した場合、特定商取引法で定める書面の受領日を1日目として、8日以内ならクーリング・オフできると案内しています。また、期間を過ぎても、勧誘に問題があった場合などは返金を求められる場合があるとしています。
参考:国民生活センター「電話勧誘で副業のサポート契約をしたが儲からない。返金してほしい」
一方で、契約の方法、書面、利用目的などによって扱いが変わる可能性があります。この記事だけで自分の契約を判断せず、消費者ホットライン188から、最寄りの消費生活センターへ早めに確認してください。
消費者庁の2025年6月の注意喚起では、高額な副業サポートを契約したものの報酬が得られず、解約時の返金がわずかだったという相談例も示されています。
参考:消費者庁「簡単な副業をうたい高額なサポートプランを契約させる事業者に関する注意喚起」
私の契約先が、公表資料の事業者と同じだと断定するものではありません。ただ、解約や返金を一人で長く悩まず、記録を持って公的窓口へ相談する必要性は共通しています。
私がもっと早くしておけばよかったこと
最も後悔しているのは、約1か月待ったことだけではありません。
契約前から、説明を文字で残し、家族や第三者へ見せていれば、申込みの認識が変わった時点や、振込先が違った時点で立ち止まれたかもしれません。
そして解約を考えた時点で、事業者への問い合わせと同時に、消費生活センターへ相談する方法もありました。
「自分で契約したのだから、自分で何とかしなければ」と考えると、相談が遅れます。しかし、相談は責任を誰かに渡すことではなく、使える選択肢を確認する行動です。
まとめ:返金額ではなく、残る負担まで見る
私は副業サポートに約550万円を支払い、解約後に約70万円の返金を受けました。広告による報酬は0円で、差し引き約480万円の負担が残りました。
返金があると聞くと、問題が解決したように感じるかもしれません。しかし、大切なのは、支払額から返金額と実際の収入を引いたあと、いくらの負担が残るかです。
副業の解約や返金を考えたら、やり取りを保存し、経緯を時系列でまとめ、早めに公的窓口へ相談する。
私の体験からは、この順番を強く伝えたいです。
次の記事では、契約後に実際に行ったA8.netへの登録、フォロワー集め、DM送信の内容を詳しく紹介します。
